つば(=唾液)には実にさまざまな働きがあります。成分を調べてみると、外から侵入しようとする細菌をやっつけるための物質が多いことがわかります。
唾液には、「アミラーゼ」というデンプンを分解する酵素があることはよく知られています。しかし、実際は食べ物を消化するよりも、口のなかに残ったカスの分解に働いています。カスを分解することで、細菌の餌をつくらないようにしているのです。
また、唾液のなかにはリゾチームという酵素があります。この酵素は細菌の細胞壁を壊し、細菌を殺します。
分泌型の抗体もあり、口のなかに侵入した細菌やカビなどの異物を排除します。
さらに驚くべきことに、歯が酸で溶けないように、歯の表面を中性に保つ働きまであります。
つばがこんなに働き者だったなんて、意外ですよね。
せきとくしゃみの恐るべきスピード
せきとくしゃみも、からだの防衛反応のひとつ。侵入した異物を吐き出しているのです。
口からせきが発せられるスピードは、時速200〜400kmといわれています。くしゃみの場合は、時速320km。気管内では、最大速度300m/秒に達します。音速マッハ1が340m/秒ですから、ジェット機が気管内を飛んでいるようなものです。
このようなスピードのため、当然エネルギーの消費も大きく、1回のせきで2kcalを消費します。1分間に1回、1時間に渡って咳が止まらなかったとすると、120kcalのエネルギー(大福1個分に相当)を消費したことになります。
せきをがまんして完全に止めてしまうのはよくありませんが、ほどほどに抑えないと、お年寄りや体力の衰えた人には大きなストレスになります。くれぐれもご注意を。
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